第n回裏短編コンクール まとめ

  • 本記事は2015年に開催した「第n回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
  • 裏短コンのコンセプト/先に解きたい方はこちら

順位一覧

図面もしくはその下の記事リンクをクリックで結果稿に移動します。

欺きの一角獣

優勝 2.78点
馬屋原剛

★「作意で歩を打たない双方不成7手詰」というテーマに対する完璧な表現。成には成、生には生という対比に加え、3手目5手目も捨駒になっています。

ケルビン卿の原理

2位 2.73点
鈴川優希

★開催者が2位になってしまいましたが一発ネタ。邪魔駒消去を使えば馬の回転が簡単に作れるというアイディアです。

10点つけないと呪われます

3位 2.68点
名無し名人

★不成移動合をもう一度跳ねさせる高度な手順。最終手もソッポで、ひねくれてますねえ(褒め言葉)。

潜在シェルター

4位 2.67点
村人A

★いずれ45に桂か龍のどちらかが来るので、そのときに逆王手がかからない位置に退避しておく狙い。オリジナリティが高い構想でタイトルもぴったり。

カルマン渦

5位 2.66点
彼方

★流行りの中合動かしに、桂の二段跳ねの組み合わせ。バッテリーをうまく使って短編らしい華のある手順に仕上がっています。

必殺技

6位 2.56点
小林尚樹

★筋違い角のバッテリーをうまく使った作品。金銀の捨て方が一風変わっています。

duplication

7位 2.5554点
青木裕一

★2枚の角で串刺しにする珍しい詰上り。その角を重ねて設置する初手とよくリンクしています。

悲しげな駒たち

8位 2.48点
齋藤光寿

★双方で香を1マスずつ動かす面白い狙い。シンプルな表現に好感がもてます。

好きなんです

9位 2.47点
奥鳥羽生

★この作者といったら限定打。ごりごりと大駒を捨てていきます。

貧乏人の子沢山

10位 2.45点
不透明人間

★貧乏図式+桂の3段跳ね。初手のさりげない限定打もいい味を出しています。

大生小生

11位 2.40点
オオサキ

★「欺きの一角獣」と同じ狙いですが、作者が違うとこうも表現が違うとは。歩の不成のほうが難易度高い?

明けの明星

12位 2.38点
金少桂

★全手順金の趣向作というだけではなく、移動中合入り。タイトルも風情があって、ベストタイトル賞!

折れた槍

13位 2.338点
divD

★普通なら銀歩送りの趣向のはずが、飛車をうまく配置することによりノンストップ一直線になりました。発想の勝利。

笙の笛

14位 2.29点
さわやか風太郎

★不成だけだとよくある筋ですが、それに初手の成捨を加えることにより、成か不成かの選択肢が生まれています。

主役と名脇役

15位 2.03点
みつかづ

★角2枚を捌く作品。この後、改作案が次々と出てきて、素材の持ち味を堪能しました。

この中に一人、成香がおる

–位 2.5553点
ikiron

★移動捨合を取らずに動かすスリリングな手順ですが、52を成香にしてしまったがために余詰に泣きました。

作意なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。

–位 2.334点
すみしん

★すみません、チェック不足で盤面駒数11枚以上を満たしていませんでした。内容は、打診中合をさせないためにわざわざ自分から態度を決めに行くパラドキシカルな構想。

表彰

ベストタイトル賞

1位 明けの明星(9票
2位 10点つけないと呪われます(6票
3位 この中に一人、成香がおる(5票

解答者

長谷川 有吉弘敏 桂花 三輪勝昭 オオサキ
冬眠蛙 夏風 もーたー 孫の手 divD
まつきち 山下誠 金少桂 松尾 裕 名無し名人
中村雅哉 EOG 奥鳥羽生 肉饂飩子 kaga
さわやか風太郎 青木裕一 園城寺怜 馬屋原剛 後藤 満
たくぼん みつかづ h160se 柳原裕司 河童生
ほっと ほい 齋藤光寿 小林尚樹 ikiron
hiro 不透明人間 ミーナ すみしん 3時のおやつ
彼方 tsumegaeru 竹中健一 占魚亭 村人A

以上45名

順位予想的中者

三連単(1~3位順番)
的中者なし

三連複(1~3位組合せ)
青木裕一、園城寺怜

馬単(1~2位順番)
ikiron

ワイド(1~3位から2作組合せ)
オオサキ、冬眠蛙、夏風、孫の手、山下誠、名無し名人、中村雅哉、奥鳥羽生、さわやか風太郎、後藤 満、ほっと、ほい、齋藤光寿、ミーナ、彼方、tsumegaeru、竹中健一、占魚亭

総評

有吉弘敏
やはり配置駒数制限が無いとバリエーションが広がって楽しいですね。1980年前後の短編競作展の時代を思い出します。

★詰パラ短コンの前身です。

桂花
盤に並べないと解けない人なので、駒数が多いのはありがたくない。半期賞クラスはないと思うんだけど。点数の選択肢が多すぎて、整合性が取れてない気がするけれど、まぁ仕方ない。

三輪勝昭
大変楽しめました。
題名義務は面白い趣向でしたが、半分はこの作品にはこりゃいらないなと感じました。
だけど作品ナンバーがないのは解答を書く際に面倒。
作者予想とか順位予想とかしていると、ナンバーがないとかなり大変です。

★せっかくタイトルがあるので、それで作品を区別してもらおうとあえてナンバリングはしませんでした。

冬眠蛙
もうちょい捻ったタイトルがあっても良かったかなあ。いや、自分には思いつきませんけど。

夏風
10点=看寿賞、9点=半期賞、5点=パラで2.5、くらいのイメージで評価しました。
駒数が多いと、何かを狙っているような初形が多いですね。
暗算なので落とし穴に嵌っていそうで怖いです。

まつきち
タイトルには「なるほど」というものが欲しい。意味を考えて笑みのこぼれるようなものや、難解な専門用語であっても解説を聞くと納得できるもの、そういうものが好ましいと思います。
ところで①や④の作者は理系の方でしょうか?

使用駒数の条件は、駒数が多くても許されるというものではなく、効率や機能などよく練られたものかどうかが問われると思う。またいずれの作品も様々な課題に取り組まれているところは素晴らしいと感じるが、形と手順のバランスが取れているものは多くはなかった。

全体に辛口の短評になったかもしれません。名前がわかると書きにくいことも作者名が伏せられていると遠慮なく書けてしまうという面があったかもしれません(したがって作者予想はしません)。

山下誠
どの作品も持ち味があって、楽しめました。採点方法に慣れないので、そちらでは悩みました。

名無し名人
評価はかなり甘めに付けたつもりです(笑)
ルール違反の作品を除いて1点以上は付けましたから。

★笑。

中村雅哉
私の解図中に、娘が解いているのを覗き込んで題名を面白がっていたので、家内と娘(どちらも詰将棋は全く分からない)に面白い題名を選んでもらいました。両方の票が入ったのは「この中に一人、成香がおる」「10点つけないと呪われます」「好きなんです」の3つでした。自分の好みとは合いませんでした(笑)。
作品はどれも個性的なもので楽しめました。手数も一桁なら取り組みやすいですね。ただ、「盤面11枚以上」のせいか、配置が練られていないという印象を受ける作品が多かったです。駒数を減らすことが常に良い事とは言い切れませんが、ベストの配置を追及する姿勢は大切だと思います。

★これだけで、この企画をやった価値があったと思います。

奥鳥羽生
中にはこの配置が必要か?(笑)というものもあるが、課題のこともありそれは言わぬが花。

kaga
飾り駒は減点。単なる壁駒は減点。他の駒でも良い場合も減点。題名と作品がマッチしてないものは減点。狙いのあること。既成手筋は減点。
解く身になって、駒数が多すぎます。

たくぼん
さすがに知らない作者が多いので作者予想は難しい。11枚以上ではあるがややこしく難解な作品が無かったので十分楽しめました。本家より面白いのは間違いないです。

★張り合った甲斐がありました。

みつかづ
「出題局面が11枚以上の7手詰」という制約の中、作家様が工夫を凝らした作品達に出会える事ができ、主催者様と作家様方には感謝の念が絶えません。
次の機会があれば、その時にも素晴らしい出会いがあるものと楽しみにしております。又、もっと質を高めて、解答者の方々に満足して頂ける様な作品をお届けしたいと思います。
ありがとうございました。

h160se
作者名の豪華メンバーに比べると、作品で感銘を受けたものは少なかった。次回は作品で参加できればなあ。

河童生
10点満点の採点を今迄したことがない。
で、今回の採点は5点方式。
6=これはチョット良いな。
5=気に入った。好作。
4=パラ誌でも入選可能。
3=私がパラ誌の選者なら没か否かで迷います。
2=これは入選はとてもムリ。
こんな基準の採点。流石に好作が17題。2、3点は無しで良かったな、です。
全作品を通して思うことは、詰将棋は創れても、その作品に題名を付けるのは難しい。
作者、皆さん、苦労したのでしょうが、その表題は総て今一です。
この解答書を作成している29日に、詰パラ12月号が到着。
その中に7手詰コンク-ル50題が載っている。
さて、この50題と本コンク-ル17題のいづれが勝るか。興味は津々。

ほっと
バラエティに富んだ作品群で、何だかんだで楽しめました。
作者はほとんど予想がつきませんが。
改めて見ると評価は辛すぎたかも。
ちなみに本家のパラ短コンもなかなかレベルが高いですね。
中合を動かしておけばいいんでしょ、という風潮に拍車がかかっているのは気になりますが。

齋藤光寿
作者予想は見当もつきませんでした……。

小林尚樹
全てソフト解答です。ごめんなさい。評点はすべて作品のみでつけています。
図らずも平均点は6点ぐらいになりました。とは言っても、低い点数が低すぎるだけですが……。
短評は、どうせなので、すべてタイトル関係に絞りました。(笑)

★ソフト解答でも歓迎です!

ikiron
評点平均は5.125でやや辛めかもしれませんが、上位作への評価を優先したため差を1点にはできませんでした。
「欺きの一角獣」などは本誌に出ていれば半期賞も確実と思います。M谷さんはさぞかし悔しがっていることでしょう。

Hiro
解答者数の途中経過を見る限り盛況のようで、何よりです。
解図力不足のため作意にたどり着けなかった作品が多かったですが、いずれの日にかリベンジということで……。
鈴川さんの行動力に、敬意を表したいと思います。
来年はプレ短コンか裏短コンか、はたまた両方開催か分かりませんが、行われるのであれば解答者として参加したいですね。

ミーナ
目標は0点~10点のグラデーションをつけるのと、鈴川作を当てること。

今回、通常の10段階ではなく、0点がある。これはなんだろう? 0は序数じゃなく、特異点なんだ。0点は他と比較できないような、特別な作品につけよう。∞と0が隣り合わせみたいな……キングよりエースが強いみたいな……いや、ちょっと違うような……。

採点式の競技ですごい点数がでると、名前で贔屓したなっておもう。フィギュアスケートも覆面をかぶってすべったらどうさ。

最終手余詰は許容範囲って思っている人は多いんですけど、そんなことはない。あくまで、その場、その作品に応じてのことでして、最終手にもウェイトのかかる超短編では、笑って見逃せないこともあるんです。

1位はぶっちぎり。2位以下は混戦でしょう。

どうもお疲れ様でした。すばらしい企画。ぜひ続けてください。第○回になるの? タイトル必須は大賛成。いっそ、タイトル当てをやってみようか(^-^)

★鈴川作は「主役と名脇役」予想。残念!

すみしん
私の力では解くことができなかった作品が3作、誤解した作品が2作ありますが、柿木将棋の力を借りて、解答を作成しました。ほかの作品も、柿木で確認のうえ、解答を記入しましたので、間違いはないかと思います。

普通に評点をつけると、高得点ばかりの作品になってしまうため、今回は採点基準として、点数に差をつけるために、相対的な評価で評点をつけさせて頂きました。
具体的には、評点をつけた中で、最上位の作品を10点とし、最下位の作品を0点とし、その2つを基準に点数を割り振りました。

竹中健一
ちなみに作者は全く分かりません!
以上です!!

占魚亭
評価は甘々かな?


★これにて第n回裏短コンは完結となります。作品投稿いただいた皆さん、解答者の皆さん、ありがとうございました。

★そして新ブログへの記事の移植のほうも、無事に終わってよかったです。

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