- 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
- 出題作一覧はこちら。
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名無し名人 作
点 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
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人 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 3 | 8 | 6 | 7 | 13 |
正解43 誤解0 無解2
得点 2.77 (2位)
人気投票 1位:6人 2位:8人 3位:6人
ベストタイトル投票:3人
作者
タイトルは最遠移動を表しています。
顔文字のタイトルは新手筋?(笑)
主眼部は長谷川哲久作(この作者良い作品多いのに何故知名度低いんでしょう?)を90度回転したようなものですが、頭2手が入って作品になったと思います。
★初っ端から顔文字タイトル。やってくれますね名無しさん。
★初手38桂の紛れが深いというかそれっぽい。同香成は57金、同玉、37飛迄の両王手があり、この筋で当たりをつけてしまうと苦戦を強いられます。実際は38桂に47玉で、これで37からの脱出を見せられるとどうもうまくいかないようです。
★初手37金が退路に捨駒を地で行く手……とはいえども、初手から金を手放してしまうので抵抗があります。これに同香生と応じるのが39へ利かせるための策。この2手で作者の言うとおり作品価値がぐっと上がっています。
★あとはタイトルどおり最遠移動からその飛を捨てて角を移動させるパターンですが、67銀が絶妙なカモフラージュの駒になっていると思います。
★ちなみに僕なら8手目非限定を防ぐために86は馬にするんですが、それだと87合が有効だと言う人もいるんでしょうね。難しいところ。
★構図のよさと、序の2手がさくっと逆算できてしまったあたりで作者の勝利。まあ名無し名人さんとしては水準作といったところかも。
★なお長谷川作はこちら。
詰将棋パラダイス 1975年9月
長谷川哲久
有吉弘敏
初手の金捨てと2手目不成の応酬に加えて飛車の最遠移動。無駄の無い合理的な配置も見事。名無し名人作と予想。
奥鳥羽生
手慣れた職人の一作、序捨駒~生応酬・最遠移動~再移動等をさりげなく融合させる技術。
今回参加作家に職人は多いが、名無し名人さんのにおいがプンプン。
金少桂
これほど『視覚的に』内容を表したタイトルは見たことがない。
タイトルのせいで95飛を早く指したくて、3手目まで待つのが焦れったすぎて困りました(笑)
ほっと
「≡」が6つあるので左に6マス移動と分かる。捨駒の切れ味、そしてこの命名。名無し名人さんで確定。
★作者予想は今回最も易しい部類。まあタイトルでもすぐわかりますよね。前回の悪趣味なタイトルと違って実はちょっと好きです。
馬屋原剛
初手が見えず最後から2番目に解けた(〃゚д゚;A アセアセ・・・
EOG
収束が見えてきても中々初手には思いが至らなかった。
梶谷和宏
いきなり優勝候補の難問。よくこんなこと考え付くなあ。
松尾 裕
最初からこんなに難しいなんてあんまりだ、プギャー。
kisy
解き終わって初めてタイトルが 最遠移動を表しているのにきがつきました。1番にピッタリです!
★今回は意図あってタイトル五十音順で出題しましたが、やっぱりこれがインパクトあるのでトップバッターでよかったと思います。ただ、作者は……。
作者
出題順がタイトル五十音順と分かっていれば別のタイトルにしたのに…、と思ったけど別の候補でも結局トップバッターになってた(笑)
★ま、多少はね?
江市 滋
後半はやや類型的だが、この初手にはやはり意表をつかれた。
虹色のルモ
逃げ道封鎖の捨て駒から3九桂を防ぐ香不成、最遠の空き王手から飛車の利きを通す道作りに飛車を捨てて収束、中身の濃い一品ですね、駒数も少なくとても好きな作品です。
おかもと
初手がちょっといい味。解いてから顔文字の意味を知り、なるほどネ。
まつきち
最後まで解けなかった。初手桂打が第一感で金のただ捨ては不利感のある妙手。飛車の大回転も素晴らしい。初形も無理が感じられない。命名は「滑り込み」という意味でしょうか? そうだとしたら、トップに載っているがギリギリに投稿されたとか…。それとも95飛~97飛あたりの手順から「きたー!」という意味かな?
野々村禎彦
こんな手が入れられたら面白い…を悉く実現している。もはや笑うしかない。
まっつぁんこ
初っ端からむずかしい。10分かかったので10点。
景山英貴
これは巧い。太刀岡甫さん。
tsumegaeru
盛りだくさんの内容。
山下誠
6七銀の存在により、飛車の軌跡が際立つ。香不成もうまい導入。
大瀬戸
ダイナミックに躍動する飛車。
原田椅子
テーマの面白さ、完成度の高さが素晴らしい。傑作。
青木裕一
(´∀`)b
作者予想:名無し名人さん
太刀岡甫
最遠移動を収束で捨てる強烈なストーリーだけでなく、序の玉方香生や繋ぎの銀捨てに至るまで、ほぼ全ての手が輝いている。久保紀貴さん作と予想。
ミーナ
ねらいのぶんまわしをぐっとこらえて、金捨てがうまい。18歩一枚で変化を割り切って、香生限定とは。
読めないタイトルがまたいい。ベストタイトル賞狙ってるね。
作者はPathfinderさん。
桂花
想定以上にダイナミックな展開。
Pathfinder
題名は何と読む?ここから飛車最遠移動が出てくるとは思いもしなかった。
柳原裕司
解いてみようと思わせる初形がまずいい。構想が見え見えなのもいい。てんこ盛りの手順にごちそうさま。
★柳原さんからはいつも気に入った数作だけに解答いただいています。名誉。
河童生
トップバッタ-、3手目を左翼線へ長打。続く56銀、97飛の連続安打で先ずは1点。
齋藤光寿
56銀のワンクッションが入るのがいいですね。
黄楊一輝
タイトルに助けられました。かなり好みです。太刀岡さんかな?
★このタイトルに助けられて解図がすんなりいくっていうのがすごいですね。
後藤 満
タイトルに顔文字は禁手では? 序の紛れが強烈!
不透明人間
初形成駒なしは好み。 鈴川優希氏作と予想。
★僕だったら35飛打つように逆算してるでしょうね 笑。
すみしん
飛車の大転回とは恐れ入りました。最終手47飛車までの両王手に持っていく筋だと思い込み、作意はまったく思いつきませんでした。タイトルは飛車の動きを示しているのでしょうか?
竹中健一
配置から95飛は浮かぶので、初手一発という感じがしてしまう…
占魚亭
最遠移動のタイミングがポイント。タイトルの顔文字は3手目を表現している?
園川彼方
解けなかったので柿木に頼りました。不利感のある初手に飛車の最遠移動、収束まで隙のない素晴らしい手順。
★さて、以下マニア2人からは同じ指摘が。
オオサキ
頭の2手がテーマと関係ないのに不成という別の主張があってちぐはぐの印象。
久保紀貴
玉方香生が主眼かと思ったら、95飛が本当の主眼だった。それらに関連があればなおよかったが、無理な配置を置くことなく成立させたのは見事。作者予想は名無しさん。
★いつぞやの原田清実さんの半期賞作と似たような感じ? 技を詰めこんだ結果は混沌? 僕はふつうにプラス評価してますけどね。
詰将棋パラダイス 2008年11月
原田清実
★ここから4人は、うちの大学将棋部員からの解答。
前田康熙
95飛からの流れは見えていたのですが、初手が見えず苦戦。2年くらい前の解答選手権で似たような問題解いた記憶があるので作者馬屋原さんだと思ったんですけどどうでしょう。
もラン
なんとなくタイトルから大移動が見える。初手で結構苦労した。
園城寺怜
悩んだ挙句に発見した最遠移動、95飛!感服しました。つなぎも香生が入るなど、文句ない作品です。
ぶじょー部長
要素を積み込まれた感じが好きです。
★部で宣伝したら解いてくれました。感謝。
★最後は名無しさんのマブダチからの評で。
三輪勝昭
評価はタイトル込みでしました。
このタイトルには意味あるのでしょうか。
僕にはクソにしか見えない。
このうんこタイトルでは、内容がいくら良くてもこの点数にします。
上位予想作ですが。
作者予想=名無し名人作。
手順もこのタイトルもあり得るが、「名勢子」も名無し名人作と予想。
どちらか分からない。
★点数表を見ると、三輪さんが何点をつけたかはだいたい想像つきますね 笑。
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