第φ回裏短コン「castling」

  • 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
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castling

齋藤光寿

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正解42 誤解0 無解3
得点 2.59 (10位)
人気投票 1位:0人 2位:1人 3位:4人
ベストタイトル投票:7人 (第2位)

作者
チェスの「キャスリング」をモチーフにした作品です。初形と8手目の局面で玉と飛車が入れ替わっています。ただ、銀を捨てた結果がそれなだけで印象は薄いかもしれません。
また、狙いの実現を第一にした結果変化紛れがほぼゼロになりました。
笑って見てもらえればうれしいです。

★二番手は去年と同じく齋藤光寿さん。詰パラにも最近よく投稿されているそうです。

★作者の言うとおり紛れがほとんどありません。馬龍3枚が強力ではありますが、玉方の桂飛が都合よく利いていて、実質にらみを利かせているだけの存在。銀をどんどん捨てていくしかないですね。
★途中36銀としてから16銀。よくある質駒を作る手筋ですが、それによって16銀を同飛と取れるようになるのが味です。
★最後は馬をすっと寄っての詰上り。一瞬詰んでるのかどうかわからないですね。

★8手目の局面と初形を対比してみると、玉と飛の位置が入れ替わっている! ……キャスリングです。

★裏短コンとしての条件をうまく活用した作品で、今回の鈴川賞は本作で決まり! いらないでしょうけど。(なお前回の鈴川賞は「潜在シェルター」でした)

馬屋原剛
タイトルから作意の予想はすぐついたが最終手が見えづらかった。指しチェスでもたびたび現れるキャスリングしたほうが危ないパターン。

野々村禎彦
8手かけて玉と飛を入れ替えるからこのタイトル。本来のキャスリングとは真逆の自爆だが、持駒趣向の銀4枚を全部きれいに捨てるのは見事。渋い最終手も良い感じ。

金少桂
チェスになぞらえたタイトルから期待通りのことが起こる内容に好感が持てる。更に4銀連捨てで纏めたのも素晴らしい。

有吉弘敏
持駒趣向との組み合わせがポイントでしょうか。

★うまく持駒趣向になったなあと感心します。

EOG
玉飛入れ替わり。手順自体は筋。

梶谷和宏
おお!玉と飛車が入れ替わった!

松尾 裕
反castling?

江市 滋
命名がなければ何の感銘もない、というのも、典型的な作品だろう。

三輪勝昭
キャスリングね。意味が分かればベストタイトルだけど。
作者予想=tsumegaeru作。

奥鳥羽生
これは面白い趣向、原形復帰±αに続きこれから流行りそう。
これはホットさん。

ほっと
8手後に玉と飛が入れ替わる。配置はもう少し工夫できそうだが。作者はチェスプロブレムも手掛けるtsumegaeruさん?

景山英貴
玉と飛の入れ替わり。でもキャスリングとは言えない。tsumegaeruさん。

名無し名人
玉と飛の入れ替えマジック。タイトルがなければ単なる四銀打捨てでしかないので、タイトル必須という条件を今回最も好活用した作品といえる。作者予想=ほっとさん。『かえるのうたが…』もチェスを取り入れた作品だったし、ブログ『詰将棋考察ノート』に書かれていた「9手での表現があるべき姿である9手詰」にも該当するから。

★本作の作者予想は至難を極めたようです。斎藤さんは狙いから作るタイプのようで、これからも注目ですね。

虹色のルモ
盤面三色、持ち駒銀4枚一色の趣向に飛車(ルーク)と王(キング)を入れ替えるキャスリング、清貧図式ですね、最後の馬がちょっと寄るのも可愛くてグッドです。(ソフト解答)

おかもと
飛車と玉が斜めにキャスリング。そういえば昔、縦にキャスリングするプロブレムがあったっけ。

★そもそもキャッスリングって横だけで、しかも完全に位置が入れ替わるわけじゃないすけどね 笑。

まつきち
タイトルはピッタリ。飛の翻弄は味良し。持駒4銀をすべて捨てる構成も良い。詰上りに馬を一つ寄るのも洒落ている(思わず往年の吉田健氏の作品を思い出しました)。

まっつぁんこ
一転して簡単。

不透明人間
おみごと。青木裕一氏作と予想。

tsumegaeru
銀4枚消費しての玉飛車交換が美しい。
作者予想は青木裕一さん。前回の裏短コンでもタイトルが英語だったので。

★僕ももし作者予想したら青木さんと思いそうです。

山下誠
4枚の銀を気前よく捨てて、じっと馬を寄る。パズル的な手順。

大瀬戸
タイトルの意味を知って膝を打った。

原田椅子
中々の難問。飛車の旋回が面白く、最終手味よし。

青木裕一
タイトルで作意がわかったが、実際にその手順がでるとうれしい。
チェス関係の狙いとタイトルなので作者はほっとさんだと予想します。

太刀岡甫
4枚の銀を全てナナメから捨て、離れた位置の飛と玉が入れ替わる。

ミーナ
これは、飛車がcastlingしたんですね。で、追い出された玉が捕まったと。ダメじゃん(笑)
盤面は最小の11枚で持駒もオシャレ。作者は久保さん。

桂花
タイトルで手順が分かる親切設計で愉快な手順。

Pathfinder
題名でピンときました。1間空けた横並びの玉飛を入れ替える作品もあったら面白そう。

★これ、最短7手かと思いきや、無理なんですね。

河童生
4銀を捨ててのキャスリングも面白いが、そっと寄る最後の61馬左に惚れました。

黄楊一輝
狙いが明確。最後の3手が見えづらかった。

後藤 満
銀の4連続捨てで玉と飛を入替えてフィニッシュ! 易しいが楽しい。 

すみしん
飛車の翻弄、持駒趣向そして周りに駒のない詰め上がりと内容豊富。初形と最終形を比べると正にチェスのキャスリング、ネーミングもお見事です。

竹中健一
4銀持駒連続捨てで、キャスリング! タイトルがうまいと思いました!

オオサキ
なるほど、という感じ。これは命名で得をしている。

前田康熙
タイトルネタバレ奴

もラン
拡がりの割には紛れが少なく易しい。

園城寺怜
題名の意図に沿うように駒を動かしたら一瞬で詰んだ。ナイス題名!

ぶじょー部長
タイトル通りの展開。

久保紀貴
テーマが独創的で面白い。またそれを成立させる構図もスマート。作者予想はtsumegaeruさん。

占魚亭
玉と飛車のキャスリング。めちゃくちゃ好み!!!

★最後は短評のネタ被りお二人。

kisy
「これってもしかして・・・」「俺たちは9手の間に・・・」
「入れ替わってる?!」

園川彼方
「もしかして、玉と飛車の位置が入れ替わってる~!?」 狙いに気付いてタイトルの意味が理解できました。

★「君の名は。」まだ観てないです。

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