鈴川優希 詰パラ入選作 #66-70

入選66回 高校 2014.7

詰将棋パラダイス2014年7月号 高等学校

ABC平均
43341422.82

須○卓二 序のボリュームの大きさに圧倒されました。

松○成俊 前半はフワフワ雲をつかむような感じだが後半は積み崩しでぴたっと着地。腕がちがう感じがした。


序が難しくて無解が33名。手順はそこまで大したことないが、この角を打つところから始まって最後に捨てる流れは悪くない。
31歩・24との配置は余詰防ぎで、これがなければという感じ。

入選67回 記念曲詰 2014.7

詰将棋パラダイス2014年7月号
PARADISE700

36212

原○雄二 3手目44金が先ですか。


詰パラ700号記念作品展で、「PARADISE700」の「A」。
双方銀生と桂2段跳ねでまとめてみた。
44金のタイミングがポイントで、初手だと65玉で逃れるし、5手目だと63玉で逃れる。

ちなみに、800号記念作品展にも炙り出しを投稿していたが、難しくてボツにされてしまった。

入選68回 中学校 2014.8

詰将棋パラダイス2014年8月号 中学校

ABC平均
03764112.63

仲○利明 自然な形で玉方桂馬の2段跳ねにうまい序奏までついて完璧ですね。

解説 中○清志
☆塚田名人の作といっても通りそうな、実戦型から自然な流れで好手を続け収束する手筋もの。


これはこれで完成品という感じ。逆算で移動中合が出てよかった。

入選69回 短大 2014.9

詰将棋パラダイス2014年9月号 短期大学

ABC平均
20817612.66

水○修 すごくやりずらかったです。コツを掴むまでに時間がかかりました。

解説 石○誠一
☆この配置・この持駒ではいわゆる「好手」がないのは仕方ないところで、逆にそれで作品に仕上げてしまうところが見事だ。


歩と香を打っていくだけだが、意外に奥が深い。玉を24まで引きずり出せば、香打で詰むのは見えるので、それを目指すことになる。

初手香は22歩合、同香成、同玉で、これは香の本数が足りなくなる。22歩と節約すると、今度は11玉とよろけられる。ここで12歩は22玉で、後に13玉と歩の裏側に逃げられると、二歩禁でもう1筋に歩が打てなくなってしまう。

そこで19香打だが、12歩合は31龍があるので、13歩合、同香生、22玉と緊急回避。ここでさらに香を打ってしまうと後に足りなくなるので、23歩、13玉、14歩と進むが、玉方は香を消費させるために12玉とよろける。

香を温存したい攻方と無駄使いさせたい玉方の応酬で、ここから歩香重ね打ちが2連続。地味だが、珍しい手順だと思う。

入選70回 中学校 2014.10

詰将棋パラダイス2014年10月号 中学校

ABC平均
38634732.53

熊○政行 守りの金を逆用する手順が面白い。


3手目54銀は質駒作りの手だが、香筋を塞いでしまうので不利感があるところが狙い。
7手目23角成、43玉、32馬、34玉としてから作意に合流する迂回手順があり、発表時は気にしなかったが今見るとかなりのキズに思える。

ちなみに、24角を持駒に、25歩→24歩とすることで、初手25角の限定打からの11手詰になる。どっちもどっちだが、発表図の焦点捨てのほうが味がよいかと判断した。

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