鈴川優希 新聞詰将棋まとめ

これまで、徳島新聞と夕刊フジにゲスト出題させてもらったので、それのまとめ。
一応、わずかながらギャラをもらえているので、これでプロの詰将棋作家を名乗っていいかもしれない。

徳島新聞 2016/1/29

詰め将棋新題 第2708回

【ヒント】
飛車打ちが好手。5分で3級。7手詰め。解答は29日付夕刊。


【解説】
桂の利きに打つ3手目25飛が好手。離して26飛は14玉で詰みません。金捨てが決め手。6手目22玉・32馬までも正解。(鈴川氏作)


★22飛と見せかけて25飛というのが狙いでした。

徳島新聞 2016/2/26

詰め将棋新題 第2713回

【ヒント】
合い駒は利きを考えます。10分で2級。9手詰め。解答は29日付夕刊。


【解説】
7手目32龍に備えるため2手目の合駒は銀と定まります。守りの角を動かすための22飛成が巧い捨て駒。(鈴川氏作)


★別作の余詰筋から派生して作りました。ちょっと珍しい筋?

徳島新聞 2016/4/25

詰め将棋新題 第2726回

【ヒント】
逃げ道を作ります。10分で1級。11手詰め。解答は26日付夕刊。


【解説】
2手目に合駒を打つと25桂まで。そこで角の移動合で逃げ道を作るのが受けの妙手です。(鈴川氏作)


★これはかなり良いと思う。構成も良い。

夕刊フジ 2021/12/13

詰め将棋

【ヒント】
捨てる順番が大事です。
初級問題「5分で初段」7手詰め。


【解説】
鈴川さんは広島県在住。「詰将棋パラダイス」で入選百回を達成しており、看寿賞短編賞を受賞しています。持駒の金3枚を33、43、53の順番に捨て、一段目を空けることで51飛成を実現。


★桂馬3枚並べて跳ばせたいなと思っての創作。初手が焦点捨てになるので、もう片方の桂馬で取られたときの変化をどう割り切るかを考えれば図化できる。

夕刊フジ 2021/12/14

詰め碁・将棋

【ヒント】
意表を突く受けがあります。
中級問題「10分で二段」13手詰め。


【解説】
初手53角成に対し42歩は41金以下簡単。ここは42飛と飛車の移動合いで逃げる妙防がありました。もらった飛車できっちり詰め上げます。


★これもかなり良いと思う。飛の移動捨合から作り始めたら奇跡的にきれいな収束がついた。初手の成生非限定だけちょっと気になるか。

夕刊フジ 2021/12/15

詰め碁・将棋

【ヒント】
眠っている角を使うには。
初級問題「10分で初段」9手詰め。


【解説】
タテに3枚並んだ桂を46銀~45金~44銀の連続捨て駒で3枚とも動かすのがポイント。4筋に壁ができたので、33飛成と捨てて、眠っていた角で仕留めます。


★さっきのが横の3枚跳ねだったので、今度は縦の3段跳ね。こっちのほうが創作難度としては低い。詰上りが重いので出来は微妙。

夕刊フジ 2021/12/16

詰め碁・将棋

【ヒント】
龍をどう活用するか。
中級問題「10分で二段」11手詰め。


【解説】
初手54金~52龍で龍の活用を図り、続いて62の銀を64に移動するのが龍捨ての準備。6手目33玉は43龍、24玉、23龍以下駒余り。


★有名な5手詰で、こういう銀の使い方をするものがあったと思う(図面と作者は忘れてしまった)。最後に龍捨てが入るのでは?と思ったので、そのように作ってみた。

夕刊フジ 2021/12/17

詰め碁・将棋

【ヒント】
銀はきれいになくなります。
上級問題「10分で三段」15手詰め。


【解説】
55角の守りには触らないこと。初手12角~21飛成が玉を逃さない攻め。あとは3枚の銀をきれいに捌きます。


★ごく普通の逆算。可もなく不可もなし。

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