- 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
- 出題作一覧はこちら。
見え見えですが、何か?
野々村禎彦 作
点 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人 | 0 | 5 | 6 | 7 | 8 | 8 | 3 | 4 | 1 | 1 | 0 |
正解43 誤解0 無解2
得点 2.26 (20位)
人気投票 1位:0人 2位:0人 3位:0人
ベストタイトル投票:1人
作者
馬筋を避ける▲72 龍から入ると詰まず、馬筋に▲82 龍・▲72 龍と捨てれば詰むという見え見えの狙いですが、初手▲32 桂成の紛れが入って変化も割り切れたので、格好は付いたかな?
★最近詰パラでもよくお名前を見かける野々村さん。
★広い形ですが、下段に凝り固まった大駒や香を使わなければ話になりません。12桂成、同玉は順当なところ。
★ここで82龍が香筋を通すためにやってみたい手。同馬で、22銀成から追い上げていく……のは、36とがいるのでうまくいきませんね。54歩などが見張っているので75龍などの活用もなさそうです。
★注目すべきは69角で、これを世に出すためにはむしろ78龍が邪魔なんですね。これを72龍と捨ててしまえば、同馬で、ちょうど馬筋もそれて78角が実現し詰上りとなります。
★狙いとしては3手目先に72龍とする紛れ。これは23玉で、以下馬を取ったりして手は続くものの逃れます。作意の82龍が先なら、23玉には28龍とこちらで取って詰むというわけ。
★狙い部分は、まあ見え見えですがおもしろいところ。しかし前後の作りがちょっと雑に見えてしまうため、評価は上りませんでした。
有吉弘敏
豪快な手順ですが、3手収束なので印象がぼやけてしまいます。
馬屋原剛
角も捨てる構成にして欲しかった。
三輪勝昭
最後23合は有効合だと思う。変長作なら良くて1点。
手順は見え見え大いに結構。工夫のない初手はいらないな。
★作者は32桂成だとそれが邪魔駒になるという紛れを主張していますが、まあ読まないですからねえ。ここは作り手と解答者の認識のズレがあった気がします。
奥鳥羽生
変化は見え見えではない。
金少桂
初形配置の要請通りだが期待通りの豪快極まる手順。それだけに地味な序の2手の必要性にはやや疑問符。
EOG
狙いはシンプル
梶谷和宏
なるほど、28竜の変化を残さなければならないので82竜が先か。
松尾 裕
これも派手だなあ。
kisy
タイトルは嘘かと思ったら、本当にそのまま(笑)でも、こういうの好きです! ベストタイトル!
江市 滋
見え見えが悪い訳ではないが、8手目の非限定とか、作りが粗い気がする
名無し名人
何か?と言われても何とも言えないような。
作者予想=不透明人間さん。見た瞬間ピンときたのだが、当たっている自信はない(笑)
虹色のルモ
竜を二枚捨てて角を働かせる、手順はすっきり分かりやすい作品だと思います。
おかもと
このタイトルにするなら、いっそ3手目から始めたい。
まつきち
見え見えでも龍捨ては豪快(予定調和もまたよし)。収束はややあっけない。
まっつぁんこ
期待通り(?)そんなに見え見えでもなかったとコメント。
ほっと
形、手順とも未整理感がある。これを完成図と考えてほしくない。あと8手目23合は有効だろう。
景山英貴
見えませんでしたが何か?黄楊一輝さん。
tsumegaeru
龍捨て二連続は見事だが、初手と収束が緩みすぎている感がある。
山下誠
一本道だが、双方の大駒の派手な動きは楽しめる。
大瀬戸
確かに見える。
原田椅子
初手と最後の二手が面白くない。
青木裕一
確かに作意は見え見え。
去年の作品と雰囲気が似ているので、すみしんさんが作者と予想します。
太刀岡甫
呼んできた馬にもう一枚の龍を取らせるストーリーが面白い。仕方ないのでしょうが、龍2連捨てが爽快なだけに収束がやや勿体無い。
ミーナ
玉のいのちは風前の灯火。休眠中の角が世に出るまでのストーリー。
派手な応酬をささえると金の存在感は大駒以上。作者は野々村さん。
★的中!
桂花
確かに見え見えではある。
Pathfinder
意外と見え見えではなかったです。
河童生
3手目に72竜に誘われたが、それはダメ。ミエミエでも大技は楽しいよ。
齋藤光寿
見え見えですがうまくできてますね。
黄楊一輝
見え見えですが、良い作品です。
後藤 満
露出度万点。
すみしん
タイトル通り、初形から手順が透けて見えてますね。馬の筋をずらすためだけに、龍を2枚とも捨てる。なんとも豪快な手順ですね。
竹中健一
確かにミエミエだ!w
園川彼方
攻方の78龍は変化では横に動く。
オオサキ
見え見えというか最後ゆるゆるなので、78角までの詰め上がりにした方がよかったと思う。
前田康熙
大がかりな仕掛けですが、他の作品に比べると見劣りする感が。
もラン
タイトル通り。ちょいと変化で悩む程度。
園城寺怜
題名の通り狙いが見え見え(笑)。変化処理がちょっとオシャレ。できれば角も捌きたかった。
ぶじょー部長
見え見えなまぁありがち感。
久保紀貴
3手目から72龍が詰まないのはうまく差別化ができていると思う。作者予想は不透明人間さん。
小林尚樹
見え見えでもないと思うのですが(^^)
占魚亭
見えみえだが、スカッとする。
不透明人間
63歩の意味は? 名無し名人氏作と予想。
★配置の意味は作者に解説していただきましょう。
作者
表短コンとリンクあり。8手目△23合ならば、どちらで取っても△21玉が生じるが、単に△11玉と逃げた場合と同様に▲22銀成まで1手詰なので無駄合だと思われる。なお、大半の配置は作意を9手に収めるために必要。純粋に長手数余詰を防止するための配置は△63歩・△54歩のうち1枚のみ(残り1枚は△72馬の筋を遮るために必要)。
★うーんまあこのまま事細かに推敲というより全体の構図を変えたほうがいい気がしますけどね。
★表の作品にも注目。パラ3月号を待ちましょう。
コメント