第φ回裏短コン「ワンオペ」

  • 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
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ワンオペ

不透明人間

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正解42 誤解0 無解3
得点 2.54 (12位)
人気投票 1位:1人 2位:0人 3位:0人
ベストタイトル投票:2人

作者
翻弄物といえば、奔○とか蟻○とか、駒取りで手をつないで賞を獲った厚かましい輩がいたが、本作は混ぜ物なしの一級品なのである(笑)

★このブログで長年お世話になっている不透明さん。今回の作品到着が最速でした。

★52~63の脱出路が常につきまとう形。手筋とばかり62飛と打っても意味がありません。41銀成や桂成もかわされて絶望。
★51飛成は深い紛れですが、同金、31銀生、52玉、41馬!、61玉、51馬、72玉が唯一の逃れ。これは巧いですね。
★そこで初手は41飛成となります。同金に続けて銀を消去。52玉には41馬がぴったりです。
★31同金に41飛打で金を元に戻す。52玉なら61飛成がこれまたぴったりです。
★そして52金が最後の決め手。最後ももちろん同金限定で、金の4連続翻弄が決まりました。

★翻弄の作意もそうですが、変化紛れが淀みなく割り切れている点が好印象の作品でした。

有吉弘敏
なるほど。41飛捨てを繰り返すのは初めてかもしれませんね。

馬屋原剛
健気な従業員。

三輪勝昭
単純明快な理屈で金が動く。
タイトルはピッタリだけど、ワンオペは悪いイメージがあるので、タイトルとしてはどうか。
作者予想=ほっと作。
理由は氏はブログに「9手がベストの9手詰」と言うえらそうな論文を発表している。
この作品は9手がベストなのでそう予想してみた。

奥鳥羽生
ジャマ銀を消去しながら金を翻弄。

金少桂
51金「お前ら仕事しろ(汗」
53桂・61金・73金・82銀「働いたら負けかなと思ってる」
51金将1人を酷使したブラック玉は捕まって然るべし。

EOG
左辺の駒が結構気になる。

★51飛成の紛れが相当厳しいようです。

梶谷和宏
これが一番解きやすかったかも。

松尾 裕
こんなに働かされても玉を守れず、涙。

kisy
配置もスッキリしていて、見た瞬間に「解きたい」という気持ちにかられました。

江市 滋
初手を動かした段階で、すべてが終わる。着手を味わういとまがない。

名無し名人
配置を見て最下位候補かと思ったら、思いのほか好手順が出てきて驚いた(笑) 感触の良い捨駒の連続で金を翻弄。51飛成の余詰筋が強力で、73金82銀は苦心の配置か。
作者予想=久保紀貴さん。久保さんはツイートから投稿締切当日ギリギリに在庫から出したことが伺えるので、自信作ではないだろう。それでも一流作家は良い作品を出してくるだろうから、本作あたりが丁度良さそう。

虹色のルモ
同座標飛(竜)捨ての趣向になるのでしょうか。金がせせこましく動く姿は確かにワンオペですね。

おかもと
解いてからタイトルをみて、あらためて「なるほど」。

まつきち
金の翻弄。玉方金が一人で対応する様はまさにワンオペ。手筋物だがまとまりの良さを買う。盤面一杯に広がった作品群にあって、好感度は上位。

野々村禎彦
邪魔駒▲32銀を消去して退路の52に打つ筋は一目だが、飛を2枚とも41に捨て、捨駒は全部同じ金が取る構成は秀逸。変化の▲61飛成も味が良いだけに、△82銀の配置が惜しい。

まっつぁんこ
これも簡単だけど悪 くない。

★論理的に解けるので簡単なところに味がありますね。

ほっと
ワンオペと言うより、他の守備駒が仕事をしていないという感じ。

景山英貴
金の奮闘空しく捕まる玉。齋藤光寿さん。

tsumegaeru
金の翻弄。前から攻めないのは珍しい?

★玉尻だけで翻弄させるのは確かに珍しいかも。

山下誠
2度の4一飛でスマートに銀を原形消去する。

大瀬戸
金の献身。

原田椅子
狭い玉なので易しいが、巧妙。

青木裕一
気がつけば玉方の応手はすべて同金。
作者は黄楊一輝さんだと思います。

太刀岡甫
金の翻弄。行って戻ってくるのが面白い。当然ながら、この手順でよく余詰まないもの。黄楊一輝さん作と予想。

ミーナ
ひとりで駆け回る金と、傍観する金銀3枚。でも、初手51飛成の強力な紛れを凌ぎきる有能なボディーガードでした。作者は黄楊一輝さん。

★黄楊さん予想多し。

黄楊一輝
最終3手の感触がいいですね。作者予想は不透明さん。

★その黄楊さんはちゃっかり的中。当てたのは黄楊さんだけでした。

桂花
実に綺麗にできている。タイトルも絶妙。

Pathfinder
飛車を41に2度捨てる感覚が好印象です。

河童生
夜更けの客に対応するのは金1枚、ああ忙しい、忙しい。

齋藤光寿
金をからかうような手順。面白い。

後藤 満
取りたくなる金を邪魔駒化する手順のパッケージ。

すみしん
最もタイトルと作品が一致していると思った作品です。サボっている裏方のスタッフを尻目に、一生懸命働くも成果が出ない金の悲哀を感じます。初形も12枚とは思えないほどコンパクトにまとまっていて、とても解きたくなる形ですね。

竹中健一
なんで32銀打っちゃったんだろう…すごく邪魔!w

園川彼方
受方金の翻弄。詰上がりまで気持ちいい。

オオサキ
普通の本屋で打ってる普通の詰め将棋の本に載ってそう。

前田康熙
なんとなくサロンにありそうな気がしました。

もラン
全応手51金でワンオペ。

園城寺怜
題名に合致した、慌ただしく翻弄される金の動きがコミカルで面白い。

ぶじょー部長
51の金の行ったり来たりの動きが好き。

久保紀貴
金の翻弄。簡明な作りは好感が持てるが、配置はやや守備駒が重い感じ。作者予想は梶谷さん。

占魚亭
受方金のダンス。楽しいですね。

作者
最終3手は7月号保育園の拙作とおなじ。7手詰で留めれば73金も82銀も不要ですが、
1回でも多く金を動かしたかったのです。

★この2手のおかげで好評サクサクでした。

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