- 本記事は2015年に開催した「第n回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
- 出題作一覧はこちら。
折れた槍
divD 作
点 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
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人 | 2 | 3 | 6 | 4 | 9 | 4 | 5 | 4 | 0 | 3 | 2 |
正解42 誤解1 無解2
得点 2.33 (13位)
人気投票 1位:0人 2位:1人 3位:1人
ベストタイトル投票:0人
divD(作者)
49~41まで一直線15手詰を作りたかった。
★詰パラで揺るぎない人気を獲得中のdivDさん、裏短コンでも狙い明確な作品で登場。
★紛れはほとんどなく、銀をまっすぐ動かしていけば43銀生までで詰んでしまいます。たったそれだけ。なんと単純明快。
★ただ、4手目37玉だけは確認しておきましょう。37飛、同角成、同飛迄駒余り。
★3手目に他の開王手をしてしまうと、この変化が詰まなくなってしまうというわけです。
★タイトル、「折れた槍」。作者が言うには、49から41までを目標としていたものの、それが達成できずに中途半端なところで折れてしまったというわけ。自虐タイトル?
★しかしこのタイトルのせいで、
園城寺怜
「題名を鑑みると3手目は55銀じゃないか?」と勘繰ってしまったが、どうやら違うらしい。
★という方がいて、実際誤解者も出てしまいました。
★タイトルで罠に嵌めるような作品、だれか発表しないかなあ。
占魚亭
単純すぎて、とてもいい。最高!
★最高の褒め言葉。
EOG
銀がノンストップで直進するにはこれだけの仕掛けが必要となるわけか。
夏風
最終手33銀成、同玉、11角以下詰み。狙いを考えると致命的でしょう。
★これまた最終手余詰。評価を大きく落とされた方もいて、やっぱりこういう部分は整えておかないといけないようです。
長谷川
45銀は37玉で第一感不詰だったので悩みました。
有吉弘敏
いいですね。狙いがストレートに実現されています。
桂花
分かるけれども。
三輪勝昭
解答手順は略さずとあったので、これは史上初の解答者による誤答狙いである(笑)。
作者予想=不透明人間作。
★三輪さんの解答は「46銀→43銀生迄」でした 笑。これは作意解だと明らかに判断できるので正解扱いです。
オオサキ
銀歩送りオマージュ。評価は別れるだろうけど、自分はこのセンスは好き。
冬眠蛙
体操とかアイススケートで難度はベラボウに高いけど見た目美しくない技と かあったら、どんな評価になるんですかね。
★見た目美しいかは置いといて、この形は普通は銀歩送り。歩を叩かないと玉を戻す変化を逐一処理しないといけないので、かなり創作難度は高いということです。
もーたー
よくわからんけど村人Aさん。
孫の手
何も考えないで初手35飛車、大ハズレ。
★詰将棋ならありそうです。
まつきち
銀が一直線に進む! コロンブスの卵的作品だが、配置が簡潔で、無理づくりした感じのないところがよい。
山下誠
確か、60年前に観た西部劇のタイトルにあったと思う。
★60年前……。皆さんGoogleで検索してみましょう。
★ちなみに鈴川は、小説「折れた竜骨」を思い出しました。
金少桂
まさかの7手くるくるに拍手! 玉頭に歩を叩かないでこの方向の銀追いは初めて見た。いかにも折れた槍の先っちょで玉をつっつくような手順が面白かった。個人的にはこれが総合1位。
松尾 裕
とぼけた味だが似たような趣向の詰将棋を見たばかり。
さわやか風太郎
33角の配置に苦心の跡が見えるものの手順は前例がありそう。
★前例があったら見たいものですが……。
名無し名人
銀歩送り、ではなく銀送り(笑) 消去法ですみしんさんかな。スマホ詰パラでの洗練されたイメージとは違うが、盤面11枚以上の条件のためかイメージに合った作品はなかった。
奥鳥羽生
(飛のアシストで)香道をグングングングン、銀様のお通りじゃ。折れた感じはしない。
中村雅哉
6手目非限定にこだわらなけば27銀/17玉型で6段目の飛と右辺の駒は消せるはず。作意は明白なのでそういうシンプルな作りの方が個人的には好きです。
★2筋から向こうは「盤をカッターで切ったよう」。その簡易バージョンも見てみたいです。
青木裕一
さすがに手順がシンプルすぎると思います。
肉饂飩子
最後、生と表記しないと誤解?
★王手になっていて正解だと判断できれば正解です。
kaga
一本道だが憎めない。
★銀の軌跡も一本道。
馬屋原剛
折れてるどころか、どこまでもまっすぐ。ひねりがないかと思ったがノンストップで創ろうとするとこうするしかないのか。
後藤 満
銀の直進で玉を後退させてあっけなく終幕。
たくぼん
3手目角道塞ぐ55銀としたくなる。銀はまっすぐに進むので折れてはいないと思う。
みつかづ
着手が全て銀。手順に妙味が無いのが残念ですが、香と銀の特徴が端的に表現された作品だと思います。
河童生
「徐州々々と人馬進む」、こんな歌を今時の若者は知らないだろうな。銀の歩みの頼もしさ、先を目指して、また一歩。
★河童生さんの短評はいつも情緒があります。
ほっと
どう見ても槍は折れてない(笑)
それはともかく、7手目から33銀成、同玉、11角以下の最終手余詰あり。
本作では初手から最終手まで銀直なのが狙いであるだけに味が悪い。
ほい
猪突猛進としかいいようがない~
齋藤光寿
単純明快でとにかく楽しいですね。
小林尚樹
折れた槍というのは、2本ある香車のことだろうと思うのだが、「折れた」というからには一本を玉方にして欲しいし、この図なら「引き裂かれた槍」という方がマッチすると思う。
★別解釈。
ikiron
銀が槍に沿って一直線。はじめ配置が雑然として見えたが、最終手余詰なども消そうと考えると結構難しそう。
作者予想は金少桂さん。
Hiro
作意の明解さに好感が持てます。題名は短くなった槍、ということでしょうか。
不透明人間
おみごと。
ミーナ
銀歩送りの歩がないバージョン。天ザルの天抜きみたいな。
最終手余詰(33銀成、同玉、11角)はやっぱ、消してほしいなあ。
作者は山田修司。タイトルに見覚えがあります。
★タイトルに重複があるのは珍しくなく、「宵の明星」なども数年前にパラで見たような?
★山田修司作品は、狙いダイレクトなネーミングが多いですよね。
すみしん
右上の駒による守りが鉄壁過ぎて、初手銀を動かすよりなく、非常に解き易かった作品でした。
3時のおやつ
銀の動きユニーク。
彼方
銀が前進するだけなのに妙手順に感じる。
★両王手を2回も含んでいるんですよね。
tsumegaeru
変同なしで出来ているのがうまい。
★おそらくこれは、作者のこだわりだったんでしょうね。
竹中健一
やっぱり素直が一番ですよ!
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