第φ回裏短コン「tttt41」

  • 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
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tttt41

久保紀貴

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正解42 誤解0 無解3
得点 2.55 (11位)
人気投票 1位:1人 2位:0人 3位:1人
ベストタイトル投票:0人

作者
「tttt41:限定合を不成限定で移動する。9手以内。」に応えたもの。いいタイトルが浮かばなかったのでタイトルにも引用させてもらった。
角合を不成限定で動かすにはこれが最短の構成と思う。
随所に打歩詰絡みの攻防が現れるのは気に入っているが、5手収束は気になるところ。

★大学担当(※注:当時)の登場。そういえば今回は本名ですね。

★初形から打歩詰。初手27銀右は17玉で、27銀左は37玉で、いずれも打歩は解消されず。また36桂と跳ねるのは28歩合、同香、同角生(限定)でやはりダメです。
★そこで初手は56龍として様子をうかがいましょう。生半可な合駒では27銀左、37玉に龍ソッポの効果で38歩が打てて詰みます。この38歩を防ぐべく46桂合が浮かびますが、これには36桂と跳ね出して36地点への利きを攻方自ら消滅させれば、以下どんな合駒をしても27歩、36玉、45龍迄で詰みますね。
★万事休すか……というところ、46角合という手がありました。これは27銀、37玉、38歩、48玉のときに57龍を防いでいます。
★では36桂跳には? そう、28角行生!として36地点への利きを再度復活させてやれば、依然として打歩詰なのです。
★しかし、57の防御は消えているので、27銀左以下、順当に詰みとなります。

★ちなみに5手目、28同香には同角生かと思いきや同角成! ここは打歩詰を解除してでも27地点を守っておかないと詰んでしまいます。初手36桂の紛れと好対照ですね。しかし、解答者からの指摘はなく、ちょっとさびしい。
★高度なことをやっていますが、捨駒もなく地味に見えてしまうので損をしているかもしれません。

もラン
打歩誘導の延命手段が面白い。

園城寺怜
4手目、竜の利きを通しつつ不成で移動して打歩誘導。なるほど。

ぶじょー部長
合い駒考えるのに苦労しました(汗

前田康熙
合駒の不成移動はすごいと思いました。収束すっきりしないんですけど何か見落としてるんですかね。

EOG
これは10点かと思ったが。

梶谷和宏
合駒を不成で移動させるなんてかっこいいぞ。

松尾 裕
打歩詰の攻防、見事。

kisy
角と桂がすれ違う感じが好きです! 程良い難易度で楽しめました。

金少桂
3手目が『ある地点(36)に先に自ら移動してしまうことでその地点への利きをなくす手筋』と解釈すればいいかな。
それに対して、更に龍筋を通して36への利きを再復活させる角の限定移動生合も絶妙。
さて、暗号めいたタイトルの意味は?

★Twitterで詰将棋をチェックしていないと何のことやらというタイトルなので、不親切だとは思いますが、作者は

作者
気の利かないタイトルだが、実質無題ということで。テーマ競作としては悪くないと思っているのだが、詰将棋としては凡作かもしれない。

★どちらかというとシリアルコード扱いなのかと。

まつきち
39に逃路をつくる28角移動が見えたが、46角合から28角生の移動合はお見事。後半がちょっと残念。「Tsumeshogi Theme Tourney on Twitter」略してttttというのがあったそうですが、そのテーマの一つだったのでしょうか?

★当時の若島さんの企画でした。

有吉弘敏
全作品中最も難解でした。また内容の深さに最も感心しました。tsumegaeru氏と予想。

虹色のルモ
合駒打診で角を打たせ売り切れに、そのあと空き王手にさっきの角が打歩に誘致する、意味を考えると凄いですね、タイトルは意味が分かりませんでした。

三輪勝昭
まとめ方が論外。
作者予想=青木裕一作。
まとめ方を気にしない作家の理由でオオサキ作かどちらか。

馬屋原剛
作意に歩打ちなしは9手だと厳しいか。

★収束のダレを防ぐための策。2手目合→4手目移動合生、もし成の場合は5手目に歩を取って7手目に打てばいいのでギリギリ間に合うとは思いますが、相当な難条件。

占魚亭
合駒の不成移動。上手い。

奥鳥羽生
限定合を不成限定で移動(tttt41)、というより不成移動合するための限定合。

★どうなんでしょうね。2手目の時点では57へ利かせるための積極的合駒なので、なんとなく意味付けが重複している気がしなくもない。

ミーナ
これは、4手目の移動合だけみれば打歩誘致なんだけど、2手目の角合は57に効かせる意味。
銀打合があれば対比できるけど品切れ。移動合はもう打歩じゃないしね。ちょっともったいない。
作者は条件を決めてつくるタイプのオオサキさん。

★まあ、銀打合は同龍ですからね。意味を混乱させる変別が多いのがちょっとマイナス?

江市 滋
暗算では何をしたかったのか、全く分からなかった……。(命名で、条件を検索するほどの情熱もないし)

おかもと
4手目がハイライト。難しいというより、ややこしいという感じ。

野々村禎彦
狙いはわかるが、2手延ばししない場合も同一手順で、妙手もなく釈然としない。

まっつぁんこ
割り切れているがすっきり感がないゴメン。

ほっと
この合は本物。「偽りの~」の作者も見習ってほしい。(苦笑)

★「偽りの~」が「偽の合」だというのに気づいた人は……。

景山英貴
このタイトル、twitterで見たから意味が分かる。久保紀貴さん。

tsumegaeru
打歩詰に誘導するための限定合+移動合。しかもそれを不成で実現しているのは見事。最終5手が緩むのはやむなしか。

山下誠
打った角の移動合がハイライト。後半はあっさりまとめる。

大瀬戸
玉方の応手の発見に苦心。

原田椅子
着想が素晴らしい。

青木裕一
収束が決まらないのは直りませんでしたか……。

太刀岡甫
合駒を不成移動合で動かす味が良く、手順が見えにくいのも好印象。収束が玉に瑕か。オオサキさん作と予想。

桂花
燕返しの雰囲気。

Pathfinder
合駒角の成らず再利用に感動。

河童生
桂跳びで竜の利きを止めて合駒の角を不成で動かす。発想の妙、創作力の確かさ、ですね。

齋藤光寿
電光石火の角。かっこいい。

黄楊一輝
こんなに巧く出来るものなんですね。名無し名人さんの匂い。

後藤 満
限定合の移動不成合に妙味を感じる。

不透明人間
タイトルを検索した結果、手順の推測ができた。馬屋原剛氏作と予想。

すみしん
最初の5手で合駒の移動合不成を実現するとは思いもよりませんでした。

竹中健一
銀が品切れじゃなくて角合なら評価が高くなるのに…

園川彼方
角合からの角生移動合は見事。収束が惜しい。

オオサキ
こういうのは作図ゲームみたいなもので、詰将棋とはまた別物かもしれない。

★裏短コンに出したのが失敗だった? 課題競作としてはシンプルさの点でかなり完成度高いと思います。

名無し名人
山田康平作(詰パラ2011.09.中学校)よりも形はスッキリしているが、収束の緩みが気になる。作者予想=tsumegaeruさん。「他の人とネタ被りしないかどうかがちょっとした恐怖」とツイートしていたけど、被りそうなネタはこれかな。

★コーヘイ作を載せておきます。tttt41の課題では9手以下という制限がありましたが、それをなくせばちゃんとした収束も可能ですね。

詰将棋パラダイス 2011年9月
山田康平

コメント

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