- 本記事は2016年に開催した「第φ回裏短編コンクール」の結果稿を旧サイトから移植したものです。できるだけ当時のままの文章とし、修正は最小限にしてあります。
- 出題作一覧はこちら。
神はサイコロを振らない
すみしん 作
点 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人 | 5 | 10 | 6 | 6 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
正解35 誤解8 無解2
得点 1.95 (25位)
人気投票 1位:0人 2位:0人 3位:0人
ベストタイトル投票:2人
作者
1年ぶりになります。「すみしん」と申します。昨年の裏短コンでは盤面10枚で失格となってしまいましたが、今回は盤面12枚ですので大丈夫だと思います。
さて、前回は飛車で行った「打診中合による逃れ」及び「成不成が確定の状態>不確定の状態」を角で実現しました。
できれば71角不成からの手順は歩合のみで逃れるようにしたかったのですが、桂合でも逃れるのが心残りです。
タイトルは、量子の重ね合わせの状態を否定したアインシュタインの名言から引用しました。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
★今回の問題作のうちの1つです。
★ひとまず去年のすみしんさんの作品をご覧ください。→作意なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。
★この狙いを角でやったのが本作。初手71角生に対し、27玉は17角成、38玉、37龍、29玉、39龍迄。15玉は16歩、24玉、35角成迄です。
★そこで35歩合とすれば、同角生は27玉で逃れ、同角成は15玉で打歩詰に誘致できます。
★これ以上この紛れを追いかけると泥沼ですが、一転48角成から攻めてみるとあっけなく詰み。これが正解です。
★……が。8手目39合は38龍迄の筋があるので金合限定なことに注意。8人も落ちるとは。
齋藤光寿
初手の紛れが命。最後金合で余詰まないのはちょっとびっくりしました。
黄楊一輝
紛れに打診合が狙いかな? すみしんさんと思います。
金少桂
×71角生(角の成生は観測前には決まっていない)
○48角成(角が成生は最初から確定している)
という題意かな。収束にもう一捻り欲しい。
名無し名人
これはあれですね、作意なんて飾りですってやつですね。最後金合限定なのか、あっぶねぇ(笑)
作者予想=すみしんさん。流石に当たっているでしょう。
虹色のルモ
上から王手したくなるけど合駒で詰まないんですね、初手の紛れが強烈でした。
おかもと
この手の作品は、紛れにどれだけハマったかで評価が変わりそう。
景山英貴
前回の作意なんて飾りです、と似た雰囲気。すみしんさん。
山下誠
二択問題。7一に角を成らなければ大丈夫。
太刀岡甫
サイコロ(打診中合)を紛れに隠し、ド素人みたいな手順で詰ませる新感覚。神の見る世界は意外にも平易ということだろうか。なんにしても、私の常識を超越した作である。
★とまあ、好意的な評はここまで並んだものくらいで、あとはイマイチ評のオンパレードとなってしまいます。いくらなんでもこの作意はないでしょ、ということですね。
★金合限定はしているものの、最後38銀でも18銀でもいいというのもなかなかマイナスが大きい点。
★偽作意モノでは「偽作意よりも作意のほうがもっといい」というパターンが理想、もしくは「偽作意と真作意が表裏一体」という演出が求められます。
★去年の「作意なんて飾り~」を見てみましょう。初手59飛生でも33飛生でも、ゴール地点は同じ45角迄です。この二択のうち、「成る余地を残していて一見有利そうに見える33飛生が詰まない」という不利感こそが、あの作品を価値あるものにしていたわけです。
★しかし「神はサイコロを振らない」は、偽作意と真作意が完全に分裂。偽作意が35合で逃れる、ということに真作意がまったく関係しないんですよね。つまり「単なる逃れ図に詰む筋を付け加えた」に終わってしまっているのが残念なところかなと思います。
★それでも狙いのある作品を出したいという作者の意図は強く伝わってきたので、これからもぜひこの路線で作っていただきたいと思います。
EOG
71角のミセ手と一応の限定合が狙いだろうが…
梶谷和宏
詰む将棋?
三輪勝昭
これが作意なら詰将棋とは言えないが。
初手71角生から読んだけど、35歩合で詰まない形は直ぐ見えるし。
作者予想=青木裕一作。
理由はいかにもと言う手を紛れにする作品がいくつかあるからなんだけど……。
奥鳥羽生
71角の残像で一瞬37合と思ったが……、1手詰。
kisy
僕は詰キストではないので、いきなり48角成としてしまいました。詰んで、一瞬焦りました(笑)
まつきち
初手71角生の紛れがすべて?それとも余詰?
まっつぁんこ
無言
ほっと
作意順が先に見えてしまい、誤図だと思ったが、いつまで経っても訂正されない。
71角生の紛れが狙いなのだろうが、肝心の作意がこれでは駄目です。
tsumegaeru
初手71角成の紛れが狙い?そうだとしても35歩合で逃れるのは平凡すぎる気がします。
大瀬戸
題意が分からない……
原田椅子
何が面白いのかわかりません。
桂花
最終手余詰はあるし、一目でこちらが見えてしまうと辛い。
★今回71角生よりも48角成のほうが先に指せてしまうのも痛いですよね。15とに紐つけたいですもんね。
最終手も左右が限定されていないのは残念。
Pathfinder
絶連が狙い?
後藤 満
手なりで詰むのはチョット…
不透明人間
詰将棋らしい手が見えない。
青木裕一
タイトルは8手目の合駒が限定されているという意味ですか?
★おぉ……。
竹中健一
狙いもタイトルの意味も不明…
オオサキ
初手71角生ではない、ということ? しかしこの作意では。
前田康熙
初手71角生44歩みたいな感じかと思ったら違いました……。作為の順はあまり気に入らない……。
もラン
71から行くと捨合で不詰が主題?48角成がどうしても詰むようにみえて作意がわからず。
園城寺怜
草生える(草生えない)
ぶじょー部長
特にひねりがないような(間違っってたらごめんなさい
久保紀貴
打診中合で逃れる紛れが狙いとは思うが、流石にこれが作意というのはどうか。狙いに合致したタイトルは凄くよい。作者予想は斎藤さん。
河童生
難しい。アイ君の理論は有名だが、僕には理解が出来ません。
★理系の人にだけわかるタイトル? タイトル単体でのセンスのよさではピカイチだと思います。
小林尚樹
タイトルが意味不明……
占魚亭
素直。何か見落としている?
ミーナ
71角生に打診合とみせて、実は35歩合として、成でも不成でも15玉で逃れ。うっかり44歩合は同角成で詰まされてしまう。味気ない現実(作意)を見下ろす神々のあそび。33桂を不要駒とは言いません。作者はすみしんさん。
★33桂はないと71角生にすぐ15玉で逃れます。つまり紛れを作るための大道棋的配置ですが、これを置くくらいなら構図から見直したいかも。
作者
自作です。昨年同様のテーマで、裏短コンなので変化紛れ(裏)が作意(表)よりも面白い作品を作りました。仕事の関係でおそらくタイムシフト視聴になるのが残念ですが、鈴川さんの解説を楽しみにしています。
★裏短コンの新しい解釈が作者の本当の狙いだった!?
コメント